東野圭吾さんの「聖女の救済」を読みました。
一昨日の夜、聖女の救済を読み終えました。
基本的に、草薙刑事シリーズと言っても良いと思います。
子供が産めないからと、さよなら宣言をされた女性達と、身勝手な?男性のお話です。
男性の過去を知ると、仕方ない部分もあるかもしれませんが、肉体関係を持っておきながら、子供が産めないからと、捨てて行く男性。
これを良しとできるかどうかは、難しい所です。
このお話では、草薙刑事に春が…。
普段の草薙刑事とは違うと、同僚の女性刑事が心配して、ガリレオさんに相談をします。
トリックは、単純に見えて、ガリレオさんでも「あり得ない」とつぶやきます。
そして、「完全犯罪だ。」とも。
でも、そのトリックは、ある所に盲点がありました。
それは、容疑者に少なからず心を寄せた草薙さんの、ある行為が焦点になります。
もっと言えば、如雨露を買ってきて、ベランダの花に水をあげていた、草薙さんの行為ですね。
これがなければ、本当に完全犯罪で終わる話だったと思います。
加害者は、殺人犯ではありますが、本当の加害者は誰だったんだろう?と、ラストを迎えても何だかもやもや感が残りましたね。
話自体は面白かったんですが、色々な女性がターゲットになっていて、その中には自殺した人も。
私は恋愛には疎いので、その間に感じる様々な感情などは、余り想像もつきませんが、きっと死ぬほど苦しかったんでしょうね。
久々のガリレオシリーズでしたが、長さは感じませんでした。
これで、全部の借りた本を読み終えたので、今日返しに行こうかと思っていたんですが、今日は静岡から弟が帰ってくるので、迎えに行かないといけないので、明日返しに行きます。
今度は、どんな本を借りて来ようかな?(*´ω`*)
藤原 伊織さんの「テロリストのパラソル」を読みました。
いよいよ、本の返却期間が迫ってきたので、昨夜は急いで、本を読みました。
今回の「テロリストのパラソル」は、江戸川乱歩賞を受賞したとあったので、タイトルにも惹かれて、借りてきた本になります。
まず、主人公はアルコール中毒の中年のおじさんです。
でも、彼にはある秘密がありました。
学生運動が盛んな頃、大学生達は、色々な場所で籠城をしたと言います。
私が以前読んだ、「光の雨」では、浅間山荘事件を扱っていて、その学生達の中では、一種の宗教めいた粛清みたいなのがあったみたいなんですよね。
本作品では、そういう話題には触れないのですが、男友達と女友達がいて、それぞれに関わりを持って来るわけですが…。
主人公の男性は、アル中ではありましたが、ちゃんと仕事を持っていて、あるバーを経営しています。
公園でいつもの日課を過ごしていた時に、たまたま出会った少女。
その後起こる、凄惨な爆破事件。
中には、内臓が飛び出ている人、足がもげた人などなど。
爆発の悲惨さは、ものすごいです。
そんな時、島村さん(主人公の男性)は、たまたまあった少女のことが気がかりで、現場にと戻ります。
でも、そこで、ある証拠を残してしまい。
過去に自分が犯した罪。
それは、時効になっていても、忘れられない事件。
バーにやくざが忠告にやって来てくれます。
浅井(やくざ)さんは、その後も島村さんを助けてくれて、お互いに信頼感を深めていきます。
そんな時、唐突に現れた女性。
それが、島村さんの過去をしる女性の一人娘。
浅井さんと島村さんは、お互いのスキルをフル活用し、次々と情報を集めていき、ついに真犯人がわかります。
でも、その犯人は、忘れるべきだったあの男性でした。
最後まで、読みやすい作品で、するすると読めました。
浅井さんが、何だか格好良かったですねー。
島村さんも格好良かったですが、ボクシングのプロになるって言うのは、純粋にすごいと感じました。
最後に、銃を持って行った主人公と、浅井さん。
その銃が、あんな使われ方をしたのは、残念です。
最後まで、浅井さんは、島村さんをかばいますが、それもまた、今までのやくざのイメージとはかけ離れていて、純粋に格好良かったですね。
江戸川乱歩賞はともかく、すごく面白い小説でした~。
今日は、最後の東野圭吾さんの「聖女の救済」を読む予定です。
土曜には返却しないといけないので、急がないと!
とりあえず、今日は、作業を終えてから、ご飯支度と読書の時間を作ります。
それにしても、素敵な読書は、本当に気分が晴れやかになりますねー。(*´ω`*)
東野圭吾さんの「嘘をもうひとつだけ」を読みました。
昨夜は、東野圭吾さんの「嘘をもうひとつだけ」を読み終えました。
短編集と言うことで、するすると読める、それなのに味わい深い作品だったと思います。
表題作以外でも、新参者でお馴染みの加賀刑事が、続々と色々な犯人の嘘を暴いていきます。
切なくなる話もあり、読んでいて、もっと加害者は、他の方法がなかったの?と思ったりもしましたね。
まず、表題作の「嘘をもうひとつだけ」では、元バレリーナだったヒロインが、同僚の死に直面し、そのアリバイを聞かれます。
ですが、ヒロインには立派なアリバイがあったんですね。
そのうち、被害者の家には、あるはずのない物が…。
「冷たい灼熱」では、妻と子を亡くした男性のお話。
妻が亡くなり、子供も姿を消し、最初は誘拐事件だと思われていた本事件。
仕事一筋の男性は、アルバムを愛おしそうに見ていて。
事件を追っていた加賀刑事。
子供の死体は、ある男性のロッカーの中に。
昔パチンコなどでも、車の中に子供を置き去りにして、子供が熱中症で死んでしまうという事件がありましたが、今回の事件はそれに近いかなと。
「第二の希望」では、ニシン蕎麦が、決定打となります。
娘をオリンピックに出したかった母親が、ヒロインなのかな?
ある男性の殺人事件で、母親が容疑者と見られていました。
でも、本当は犯人は他にいて。
でも、母親は、それを隠そうとして。
どんな事実があろうと、殺人は殺人ですけど、それでも、誰がこの母親を責められるのか?ですね。
本当に愛しているのだとしたら、こんなウソはつくべきではなかったのかも知れません。
「狂った計算」では、旦那さんと不倫相手を持った女性のお話。
旦那さんは、いわゆるモラハラの亭主で、女性に無理難題を押し付けたり、とにかく自分の手のうちで動くようにします。
結婚してから、相手の本性に気付くと言うのは、良くある話かもしれませんが、このお話では、私が女性だからかも知れませんが、仕打ちに対して、酷い話だと思いました。
だって、私の実母がこう言うタイプの人間ですから。
でも、最後に真相がわかるシーンでは、ぐっと来ました。
加賀刑事が、女性が行く場所がわかっていたと言い、もうひとつの死体と直面します。
その死体は、アイスノンで保管されており、女性には大事な死体だったわけですね。
何とも切なくなるお話でした。
最後は「友の助言」ですが、この作品だけ、殺人事件ではないんですよね。
加賀刑事の友達の男性が、車で事故を起こします。
それも居眠り運転で。
でも、病院にお見舞いに来た加賀刑事は、友達の行動に不審を覚えます。
「お前は、そんな人間じゃない。」そう言い切ります。
そして、友人が触れられたくない部分に触れてしまい、でも、友人はその事実をしっかりと踏まえて、犯人を名指しします。
睡眠薬を入れた相手は、実は…。
と言う感じですが、どの作品も面白かったですねー。
個人的には、「狂った計算」が一番面白かったです。
加賀刑事というと、偏屈な刑事というイメージもありますが、それ以上に、阿部寛さんのイメージが強すぎて。
ドラマとか見なきゃ良かったかも。(笑)
さて、今日は、どの本を読もうかな?
食事の支度の合間だと、時間がなかなか取れないんですよねー。
ということで、今日は天ぷらでもしようかな?
揚げている間、手持無沙汰なので。w
堀江貴文さんの「刑務所なう」を読みました。
ちょっとというか、かなーり古い話題で恐縮ですが、先日図書館で、面白そう!と借りて、先ほど読み終わりました。
スイーツ作りなどがあったので、余り時間が取れず、ようやく読了です。
内容はと言うと、ひたすら、ホリエモンこと、堀江貴文さんの刑務所暮らしのルポという感じです。
まず、朝食と昼食、夕食に何を食べたのかなどが、毎回欠かさず載っています。
それを見る限りでは、食事が美味しいのかなーと。
長野って、食事が美味しいイメージがありますが、漫画でも、文章でも、美味しさが伝わってくる感じです。
そう!この小説?には、漫画が付いてくるんですね。
漫画自体は、ページ数余りないですが、所々についてくれるので、それも読みやすさを手伝ってくれます。
刑務所で、ベビーパウダーとか制汗剤が欲しい!とのたまう堀江氏。
やっぱり、お風呂が入れないのって、きついですよねー。(; ・`д・´)
でも、刑務所で、毎日お風呂入ったりしたら「私達(俺達)の生活より、良いじゃねぇか!」などの反発が来ることも、容易に想像出来ますし。
何より、少なからず、犯罪を犯したからこそ、刑務所に入るわけですから、堀江氏も言ってますが、「刑務所なら、我慢しろ。」と。(笑)
でも、思ったよりも、快適そうに感じましたね。
ただ、懲役だと、禁固刑とは違い、就労があるので、それがきつそうでした。
運動の時間が楽しみとありましたが、やっぱり、外に出られるというのは、ストレス解消になるんでしょう。
天突き体操って、ちょっとやってみたくなりました。
甘い食事が嫌というのは、何だかわかる気がしましたね。
そして、何より、美味しそうだったのが、漫画にもある「メンチカツ」が最高に美味しそう!
カツ丼とか出てくれれば、もっと嬉しいのにと思うのは、私が大のカツ丼好きだから。
コーラとか炭酸水とか、冷たいお茶とか、私が普段何気なく行っている行為が、刑務所では出来ないわけですから、堀江氏が痔になったり、結石が出来たりと、ストレスって、本当に体に如実に表れる物なんだなぁと。
運動会やカラオケ大会など、そして慰問会。
毎年同じで、しかもAKBソングを一人で歌われるむなしさ。w
季節に応じての刑務所の暮らしが、すごく良くわかる一冊となっています。
巻末の書評や、オピニオンがあったりして、色々と勉強にもなる一冊です。
古い話題ばかりのオピニオンではありましたが、まぁ、それは借りた時期が遅すぎたせいですし、当時を思い出して、「ああ、こんなニュースあったよね。」みたいに、懐かしくもなりました。
ちょっと読むのに時間がかかっちゃいましたが、すごく読みやすい一冊でした。
明日は、東野圭吾さんの小説を読む予定です。
島田荘司さんの「屋上の道化たち」を読みました。
昨夜は、食事の支度の合間をぬって、久しぶりの読書をしました。
というのも、母が読みたい本があるので、借りて欲しいと頼んできたからなんですね。
先月に、図書館の読書カードを失くしてしまったとのことで、また、ネットで予約できるならしてほしいと頼まれ、私もその本は読んでみたかったので、二つ返事でOK!
ネットで、久しぶりに図書館の新刊コーナーなどをチェックしていたら、そう言えば、島田さんの小説で、新刊とかチェックしてなかったなぁと思い立ち、読んだことがない本がないか探していたら、今年の4月に出た本があるじゃないですか!
しかも、貸出が出来る状態!
これは、早くしないと、また借りられなくなる!とばかりに、速攻で借りに行きました。
風邪を引いていたので、マスクをして、外出したら、メガネが曇る曇る。
前が見えない状態になったので、外にいる時だけは外そうと。
本末転倒ですが、前が見えない状態の方が、危ないですしね。
で、探したら、ありました!
島田荘司さんの御手洗シリーズ「屋上の道化たち」
装丁も素敵で、何やら面白そう!
読み進める前に、パラパラとめくってみると、フォントが所々まばらになっていて、島田さんらしい、デザインだなぁと。
ついでに、せっかくここまで来たのだからと、東野圭吾さんの小説を2冊。
後、江戸川乱歩賞を取ったというタイトルに惹かれ、そちらを1冊。
そして、ホリエモンの「刑務所なう」が、漫画もついていて、読みやすそうだったので、借りてきて、終了。
さて、内容はと言うと。
植木鉢が並んだ屋上に登った人達が、次々と謎の死を遂げます。
自殺とされていましたが、皆悩みもなく、幸福の絶頂だった人物も死んでしまい。
実は、その死んだ人達には、一つの共通点があって。
キャラメルで一代を築いた会社の看板。
今は動かないけれど、当時は見る者の目を楽しませていてくれて。
屋上の道化というから、何が道化なのかと思っていたら、ラストで、ああ!このことだったんだ!と。
私はミステリーで、最後まで犯人がわからないタイプなので、存分に話を楽しめました。
お金が絡むのですが、私であっても、突然お金が手に入ったら、何か買ってしまうだろうなぁと。
強盗するつもりがなかったサンタさん。
でも、その時に空白のお金が。
御手洗さんは、これまた鮮やかに問題を解いてしまって。
ラストは、すっきりしましたが、逆にちょっと物足りなさを感じましたね。
もうちょっと、トリックが込み入ってたらなぁみたいな。
でも、このトリックの方が、実際に起きそうかなとも思ったり。
久しぶりの読書は、楽しかったですねー。
次は、「刑務所なう」を読もうかと思ってるので、母が読み途中ということもあり、早く読んでーと急かしている所です。(笑)
そうそう、最後になりましたが、ブログタイトルが変わりました。
今度からは、毎日ではないですが、読書の感想などを載せたりしていこうかなと思っています。
というのも、料理のレシピサイトばかりが増えてしまったので。(; ・`д・´)
さて、今夜も読書楽しみですー!
皆さんも、素敵な連休をお過ごし下さいー!(*´ω`*)