島田荘司さんの「幻肢」を読みました。
昨夜、夕食の支度が終わって、お風呂まで二時間くらい時間が空いたので、兼ねてから読みたかった幻肢を読んでみました。
島田さんの小説は、ほぼ持っているんですが、たまたまこちらの本を持っていなかったんですね。
で、母が図書館に借りに行く時に、「何か読みたい本ある?」と聞かれたので、まずはネットから図書館にアクセスして、その本があるかを確かめてから、母に本を借りてきてもらいました。
二週間で読み終えないといけないので、時間が取れるか心配でしたが、昨夜無事読み切ることが出来ました。
精神病や脳のお話が中心で、幻肢というのは、事故などで腕や指などを失った人が、そこに無くなった腕や指があるかのように、動いている動作をイメージし、そのあるはずの場所を触ると、触られた感覚や痛みを感じるというもの。
ヒロインは、ある事故で入院することになりますが、記憶を失ってしまい、親友の名前すら思い出せず、ただ一つ思い出したのが、彼氏の名前。
でも、彼氏も名前も声も顔も思い出せず、苦悩していました。
そこで、ヒロインの友人が、ある治療法を勧めて来ます。
すると、ヒロインにも幻覚が見え始めて。
どんどん記憶を取り戻していくヒロイン。
ラストでは、まさかの再会。
ぐいぐいと引っ張られる感じで、するすると読み進めました。
ラストの展開は、島田荘司さんらしいラストだなぁと。
島田さんの小説では、良く精神症のお話や脳医学のお話が出て来ますが、こちらも今までに知らなかったことばかりで、驚きの連続でした。
薬を飲むことの弊害。
これは、私も薬を飲んでいるのでわかりますが、副作用に悩まされています。
このお話の中で出てくる治療法は、実現したらすごい!と思える内容(もしかしたら、もう実現されてるのかも知れませんが…)で、脳に電波を流すという発想もすごかったですね。
特に、親しい人を失くしてしまった時に、防御作用として、幽霊などの幻覚を見るというのも、なるほどなぁと思いましたね。
確かに、親しい人がいきなり亡くなってしまったら、精神が壊れてしまうかも知れないですね。
精神が壊れない為に、その人に幻覚を見せる。
脳にはそんな働きもあると言うことなんですねー。
久しぶりの読書は、楽しかったです。
やっぱり、ミステリーが好きなんですよねぇ。
でも、寝る前に読むのは、やっぱり駄目ですね。
眠れなくなりましたから…(笑)
母は本を読むと、お休み三分なので、ちょっと羨ましかったり。
私もそれだけ寝付きが良くなりたいなぁ。