「新しい15匹のネズミのフライ」を読みました。
久しぶりの読書は、やっぱり島田荘司さんで!
年末に図書館で予約していた「新しい15匹のネズミのフライ」
ワトソンの冒険とあって、ピンと来た方は、ミステリー好きですね。(笑)
そう、シャーロック・ホームズの相棒!
ジョン・ワトソンの物語です。
軍医として働いていたワトソンが、ひょんなことから、同居を始めたホームズの冒険譚という感じですね。
中の逸話を読んで、「あれ?これってもしかして、前に読んだことあったっけ?」と思いましたが、ホームズの作品でも有名な逸話が載っていたんですね。
ただ、ラストまで読んだら、「やっぱり読んだことがない作品だった。」と思いました。
もしかしたら、QEDシリーズとか他の作品で、この赤毛の話は読んだことがあったのかも知れません。
でも、未然に防いだと思ったのもつかの間。
そこからが本題でした。
ワトソンが思いを寄せていた兄嫁のヴァイオレット。
彼女が失踪したと聞き、ワトソンは助けに行きます。
そもそもの発端は、彼女の両親から、ワトソン宛てに届いた頼りが原因でした。
本当はホームズがいれば、すぐに解けた謎かもしれませんが、ホームズは、ある薬物中毒により、入院中。
無事彼女とその両親を助け出したワトソンでしたが、事件はそれで終わりません。
脱獄犯が、どうやって脱獄をしたのか?
これがわからないと、警察はまた脱獄を許してしまう。
そこで、ようやくホームズの出番に。
でも、ある紅茶を飲んだことで、またホームズの病気が再発。
眠りに落ちる前に、ワトソンに頼んだことで、事件は収束を迎えます。
「15匹のネズミのフライ」とは、一体何のことなのか?
ただ、最後まで読み終わっても、何だかすっきりしませんでした。
ラストが爽やかだっただけに、何故なのかはわかりませんが…。
歌がキーになるという話は、横溝正史さんの「悪魔の手鞠唄」を連想しましたね。
ホームズとワトソンの関係って、すごく良い関係だなぁと思います。
見ず知らずの人とルームメイトになって、お互いが信頼を寄せ合って。
ホームズが麻薬中毒であったことは、周知の事実ですが、今回はそれが作用して、結局はホームズの冒険譚ではなく、ワトソンの冒険譚になってました。
ワトソンが、いい加減に書いた物語が、ヒットしたという話では、ホームズは「そういうものだよ。」と諭します。
結局は、ワトソンは、本当に欲しかった物は手に入らなかったわけですが、それが読んだ後のもやもや感の原因かも知れませんね。
あとがきでは、ワトソンのその後が書かれていますが、映画にもなったホームズとワトソンの冒険譚。
今回は、何だか新鮮さを感じました。
ただ、引っ張った割には、ネズミのフライがね…
ちょっと物足りなさを感じました。
でもでも、すごく面白い作品でした~。(*´ω`*)
後は、明日までに、東野圭吾さんの「人魚の眠る家」も読む予定なので、今夜は久しぶりに夜更かししそうです。w
アマゾンでも買えますよー。