読書新聞:読書ってスパイシー!

読書のブログに変更となりました。読んだ本の感想を載せています。

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藤原 伊織さんの「テロリストのパラソル」を読みました。

いよいよ、本の返却期間が迫ってきたので、昨夜は急いで、本を読みました。

今回の「テロリストのパラソル」は、江戸川乱歩賞を受賞したとあったので、タイトルにも惹かれて、借りてきた本になります。

テロリストのパラソル 

 

まず、主人公はアルコール中毒の中年のおじさんです。

でも、彼にはある秘密がありました。

学生運動が盛んな頃、大学生達は、色々な場所で籠城をしたと言います。

私が以前読んだ、「光の雨」では、浅間山荘事件を扱っていて、その学生達の中では、一種の宗教めいた粛清みたいなのがあったみたいなんですよね。

本作品では、そういう話題には触れないのですが、男友達と女友達がいて、それぞれに関わりを持って来るわけですが…。

主人公の男性は、アル中ではありましたが、ちゃんと仕事を持っていて、あるバーを経営しています。

公園でいつもの日課を過ごしていた時に、たまたま出会った少女。

その後起こる、凄惨な爆破事件。

中には、内臓が飛び出ている人、足がもげた人などなど。

爆発の悲惨さは、ものすごいです。

そんな時、島村さん(主人公の男性)は、たまたまあった少女のことが気がかりで、現場にと戻ります。

でも、そこで、ある証拠を残してしまい。

過去に自分が犯した罪。

それは、時効になっていても、忘れられない事件。

バーにやくざが忠告にやって来てくれます。

浅井(やくざ)さんは、その後も島村さんを助けてくれて、お互いに信頼感を深めていきます。

そんな時、唐突に現れた女性。

それが、島村さんの過去をしる女性の一人娘。

浅井さんと島村さんは、お互いのスキルをフル活用し、次々と情報を集めていき、ついに真犯人がわかります。

でも、その犯人は、忘れるべきだったあの男性でした。

最後まで、読みやすい作品で、するすると読めました。

浅井さんが、何だか格好良かったですねー。

島村さんも格好良かったですが、ボクシングのプロになるって言うのは、純粋にすごいと感じました。

最後に、銃を持って行った主人公と、浅井さん。

その銃が、あんな使われ方をしたのは、残念です。

最後まで、浅井さんは、島村さんをかばいますが、それもまた、今までのやくざのイメージとはかけ離れていて、純粋に格好良かったですね。

江戸川乱歩賞はともかく、すごく面白い小説でした~。

今日は、最後の東野圭吾さんの「聖女の救済」を読む予定です。

土曜には返却しないといけないので、急がないと!

とりあえず、今日は、作業を終えてから、ご飯支度と読書の時間を作ります。

それにしても、素敵な読書は、本当に気分が晴れやかになりますねー。(*´ω`*)