読書新聞:読書ってスパイシー!

読書のブログに変更となりました。読んだ本の感想を載せています。

読書感想や、毎日の徒然を語っていきます。ツイッターもよろしくお願いします。

藤本ひとみさんの「ハプスブルクの宝剣」を読み終えました。

さて、今日は、二つの本の感想をということで。

二冊目は、藤本ひとみさんの「ハプスブルクの宝剣」を読み終えました。

結構な厚さで、上下巻に分かれてましたが、読みやすかったので、二晩で読破。

歴史小説は余り読まないのですが、今回のはタイトルに惹かれまして。w

 ハプスブルクの宝剣〈上〉

 

 ハプスブルクの宝剣〈下〉

 

ユダヤ人の家庭に生まれた、エリヤーフー。

彼は、父の勧めもあり、イタリアに留学して、帰ってくる所から、物語は始まります。

彼が作ったユダヤ教の聖書の翻訳版。

それは、後にユダヤ人を救うことになるのですが…。

彼は、恋人のアーデルハイトを巡り、ある貴族との決闘に勝ち、それが原因で拷問を受け、隻眼となります。

そこで、助けてくれたのが生涯の友になるフランツ。

ユダヤであることを捨て、改宗したエリヤーフーは、エドゥアルトと名乗り、オーストリア人となります。

ハプスブルクの宝剣との異名をもらったのは、戦果のお陰。

でも、ドイツのフリードリヒとの決別があったのも、戦争のせい。

ユダヤ人であることを隠していたエドゥアルトは、フランツの婚約者「テレーゼ」と出会います。

テレーゼは、エドゥアルトの魅力に惹かれ、抱いて欲しいと懇願しますが、フランツの家臣であるジャカンに、ユダヤ人であることをばらされてしまい、テレーゼは、強固に反発します。

テレーゼは、血筋を重んじる次期皇帝候補

フランツは、二人の関係に気づかず、そして、エドゥアルトを頼りにもし、心の平安になってくれます。

どんなに策略を凝らして、国に貢献しても、王であるテレーゼは、ユダヤ人であるという理由だけで、エドゥアルトを邪見にし、戦果を認めませんでした。

ユダヤ人であることを、他の家臣にばらそうと思っても、すると、自分の秘めた恋心を悟られる?そう思ったテレーゼは、エドゥアルトに辛くあたります。

フランツは、そんなテレーゼに何度も忠言をしますが、テレーゼは、頑として譲らず。

ユダヤでもオーストリアでもないエドゥアルトは、途中心が折れかけますが、それを救ってくれたのは、フランツとフリードリヒの存在。

フランツを皇帝にする。

それだけが、エドゥアルトの悲願でした。

それが叶い、戦争で死にかけたエドゥアルトを、ある国にいたユダヤ人が助けてくれます。

でも、驚いたのは、彼女が手にしていた本でした。

聖地を取り戻すため。

エドゥアルトは、再びオーストリアに戻り、フランツにあることを頼みます。

フランツの戴冠式で、エドゥアルトは、昔の恋人アーデルハイトと再会します。

でも、そこには、ある婦人も居て。

復讐の連鎖に呑まれるエドゥアルトは、自分から銃弾を受けます。

彼の運命は…。

 

ラストが、もやもやしましたが、面白い本でした。

歴史小説ということで、歴史の話題が豊富に出て来るので、それも楽しかったですね。

ユダヤ人でないとわかった途端に、態度を豹変させるテレーゼは、個人的に「なに、この人?」という感じでした。

とはいえ、テレーゼの立場なら、仕方のない一面もあったのかな?という気もしないではないです。

一章辺りが程良く段落分けされているせいか、すごく読みやすい本でした~。

たまには、歴史小説も良い物ですね。

今日借りてきた本も、面白い本だと良いなぁ。(*´ω`*)