読書新聞:読書ってスパイシー!

読書のブログに変更となりました。読んだ本の感想を載せています。

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蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読みました。

昨夜は、またまたご飯支度の合間を縫って、本を読みました。

大体17時頃から作り始めるんですが、30分もすれば終わってしまうので、夜ご飯を食べる前に、いつも半分くらい読んでしまって、続きは、寝る前に読み終えるみたいなスタンスが、私の中で確立している感じです。

さて、今回は、蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読みました。

 六枚のとんかつ

 

この六枚のとんかつの表題作には、私の好きな島田荘司さんのトリックが使われていて、何だか嬉しくなりましたね。

事件自体は、保険会社で働いている主人公が、保険金を不当に取られないようにと、奮闘する話なんですが、思わずくすっと笑ってしまう、ミステリーなのに、ミステリーっぽくないお話で、すごく楽しんで読めました。

本当に、お馬鹿な話ばかりで、ライトノベル感覚で読めるのも良いですね。

結構色々な推理小説のパロディみたいな感じなので、知ってる人には、その点でも楽しめるようになっていて。

一番のポイントは、推理小説家の探偵役の人が、推理を解いて行く段階で、流石!と思っていたら、それが結構な割合で外れるんですね。(笑)

でも、最終的には、色々な偶然が重なって、謎が解けてしまうという。

思わせぶりな演出ではないんですが、伏線の張り方がまた独特で、途中で何となくトリックがわかってしまうんですが、何とも言えない説得力があって、なるほどなぁと思い読んでいたら、全くの勘違いだったみたいな話が、序盤に多いです。

地図を使った、時間のトリックの話では、笑いましたね。

四国の地図に、確かにあの国の地図は似ているかも。w

この地図ネタは、エピローグにもあって、最後まで笑いを取りに来ている感じ。

短編集でしたが、とても楽しく読めました。

たまには、こういうミステリーも良いですねー。

表題作の六枚のとんかつでは、島田さんのファンの一人として、見逃させない話でしたが、何となく懐かしく感じたり。

思わず、くすっと笑ってしまうこと請け合いです。

今週中に読み終えないといけない小説が二冊あるので、今夜も楽しもうと思います。

やっぱり読書って良いなぁ。(*´ω`*)