村上春樹さんの「パン屋を襲う」を読みました。
実は、先週に読み終わっていたのですが、時間が取れなくて、ようやくブログを更新です。
村上春樹さんの本は、二冊目ですが、こちらも短く、絵本と言った感じですね。
タイトル通り、パン屋を襲撃するお話ですが、これはグロ系の絵本?と思いました。
例えるなら、現代版宮沢憲治という感じです。
宮沢憲治も、こんな感じのゆったりとした、いわゆるホラー的な描写が多いので、個人的にそっくりと思いました。
お腹が空きすぎて、パン屋を襲撃した男性二人。
包丁を持って強盗に出かけたのに、パン屋にあることをすれば、お腹いっぱいにパンを食べても良いと言われ、その通りにして、襲撃自体はご破算に。
どちらの利害も一致して、万々歳になるんですが…
その後の続きで、パン屋を以前襲撃した男性の一人が、結婚して、妻を持つんですが、その妻と暮らしている最中に、どうしてもお腹が減ってしまい…
うっかり以前のパン屋襲撃の話を、奥さんにしてしまいます。
すると、奥さんがパン屋を襲撃しようと言いだし、結局パン屋はみつからず、あるお店に襲撃に行って、二人はお腹が満ち足りることになりますが。
ラストが、含みがあり過ぎて、一種の怖さがありましたね。
村上春樹さんの小説は、こんな話ばかりなの?と思っちゃいました。
でも、この後読んだ長編小説は面白かったので、短編を読むよりも、長編かな?と思います。
それでは、今回のネタばれ付感想は、この辺で。