東野圭吾さんの「ラプラスの魔女」を読みました。
古い本ではありますが、図書館で、タイトルに惹かれて借りてきました。
ラプラスの魔自体は、他の本で読んでいて知っていたんですが、どういう風にストーリーに関わってくるのかと、ドキドキしながら読みました。
まず、ヒロインが母を亡くす所から、話は始まります。
ヒロインは、変わった感性の持ち主でしたが、不思議な力がありました。
それは、必ず予測できるということ。
ある山で映画監督が亡くなった事件。
硫化水素による事故死と片付けられましたが、その後もまた、同じように違う山で事故死が相次ぎ、警察は捜査に乗りだします。
それを助けてくれたのが、ある男性教授。
警察が手を引いてからも、一人の警察官は、この事件を追うことを決めます。
ヒロインは、ある男性を助けたくて…
硫化水素での自殺事件と片付けられていた、ある事件。
その遺族の男性のブログでの書き込み。
たった一人残った息子の失踪と、事件の関連性は?
嘘を並べて同情を誘おうとしたばかりか、家族を殺害した犯人。
でも、ヒロインは、重ねて罪を重ねようとする、ある男性を何とか思いとどまらせるために、教授と一緒に彼氏を探します。
ヒロインは、自ら望んでラプラスの魔女になったとの件では、すごいと思うと共に、これってマッドドクターと言えるのかな?と複雑な気持ちになりました。
あらゆる事象を予測できるのって、ある意味悲劇ですよね?
最後はハッピーエンドに終わったのかな?
地震にしても、火山の噴火にしても、もし予測できるようになったら、人間も何かが変わるのでしょうか?
それにしても、犯人の彼の父親は最低ですね。
途中まで、危うく騙される所でした。(; ・`д・´)
でも、最後まで読んですっきりした作品でもあります。
脳の手術によってもたらされたラプラスの魔。
ヒロインも素敵でしたが、教授もまた素敵でした。
ラプラスの魔は、確かパンドラの箱系のお話で知ったんですが、最後に残っていたのは希望ではなく、予測出来る事象であるみたいな。
うろ覚えですが、そんな感じだったと思います。
今週はまた忙しくなりそうなので、しばらく本は読めないかな?
でも、本当に面白い作品でした。
一種の超能力にも思えるラプラスの魔ですが、これってやっぱり人間にはまだ早いかな?という感じがしないでもなかったです。
それにしても、ラストがまた良かったです。
やっぱり東野圭吾さんの小説って、読みやすいですねー。w