カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」を読みました。
昨夜夜の時間を1時間半使い、夕食の前にも一時間の余裕があったので、前から気になっていて、図書館で予約を入れていたカズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」を読み終えました。
なんか映画にもなったそうで、そちらは見ていないんですが、ノーベル文学賞も取られているそうでと、ミーハーな私としては、代表作だけでも読んでおこうと、三か月間予約が取れるのを待ちました。
やっぱり人気の小説だったみたいですね。
読んでいると、最初は日本が舞台だと思っていたんですが、外国が舞台なんですねー。
読んでいるうちに、ちょっとアガサ・クリスティさんぽい書き方かも?なんて個人的に思ってみたり。
クローン人間を扱ったお話ということで、クローン人間自体は目新しさはないものの、どんな風に話が展開するのか楽しんで読み終えました。
でも、実際に読んでみると、私の好みには余り合わなかったかなぁ、と思いました。
面白くないわけじゃないけど、表題と中身が余りあっていないような…
もちろん個人的意見ではありますが、もう少し掘り下げて、クライマックスが感動的だったら、もいっと面白かったかなぁなんて思っちゃいました。
ファンの方には、申し訳ありません!(; ・`д・´)
多分普段ミステリー小説ばかり読んでいるので、クライマックスもそういうの期待しちゃったんですね。
でも提供者として育てられたクローン人間の末路というか、結構重い話でした。
素敵な女性や男性が出てきて、ヒロインはもちろん、トミーが格好良かったですね。
ルースも最後は、すごく好感のもてる感じで、キャシー(ヒロイン)は、提供者にならず、最後まで介護人を続けたのかな?
途中で、より良い遺伝子の子供を産ませる話が出てきて、ああそう言えば昔問題になったなぁなんて、こちらは懐かしかったです。
提供と言えば聞こえは良いですが、臓器売買のブローカーとなんら変わりがなく、臓器提供のためだけに育てられた子供達が、可哀想で。
ちょっと嫌みな女の子として、ルースが出てきますが、不思議と憎めない女性でした。
性行為はあるものの、それに重点を置かず、軽いタッチで書かれていることで、より提供者としての重みがあったように思います。
猶予があるかもしれない!実しやかに囁かれていた噂。
でも、それは噂でしかなくて…。
黒幕と言えば聞こえは悪いですが、臓器移植のクローン人間を育てても良いのかどうか、悩む所ですね。
クローン人間に人権はないのか?と。
臓器移植で悩む人を助けたいという気持ちは良くわかります。
でも、健康な人間を使うのは避けたい。
それも良くわかります。
でも、クローン人間は、本当にどこにでもいる普通の男女で。
最後まで読んだ時に、ラストは爽やかだったのが救いですね。
重々しすぎずに、軽いタッチである雰囲気を本から受けました。
たまには、こういう本も良いかなと思いました。
さて、今度はいつ読書の時間が取れるかなぁ。
後二冊借りてきちゃったので、今週また一冊読んでみようかな?
ついつい、読む時間がなくても、三冊は最低でも借りたくなるんですよねー。
うーん、くまったもんだ…(´・ω・`)
さて、今日は疲れたので、おやすみなさい。