井上 荒野さんの「キャベツ炒めに捧ぐ」を読みました。
昨夜は、井上荒野さんの「キャベツ炒めに捧ぐ」を読み終えました。
タイトルに惹かれて借りてきたんですが、内容もすっごく面白かったです。
以下に感想を少しばかり。
まず、舞台は「ここ家」という総菜屋さんです。
江子さんと麻津子さん、郁子さんの三人で、惣菜屋さんを切り盛りしていくのですが、江子さん曰く、「江子=来る」「麻津子=待つ」「郁子=行く」の三人の名前が、偶然とはいえないほど、おかしいと語ります。
まぁ、本人もおっしゃってますが、来るには、無理がありますけども。(笑)
それぞれ三人には、結婚してから分かれた江子さん、家族に死に別れた郁子さん、結婚してしまった男性に思いを寄せる麻津子さん。
それに、新しく米を運ぶ、ちょっと若めの男性の「進=進む」さんも加わり、本当に偶然の一致で、賑やかな4人のストーリーが語られます。
とにかく、美味しそうな惣菜が出て来るので、料理好きな私としては、楽しく読むことが出来ました。
恋愛話もあるんですが、重々しい感じは一切なくて、とにかく、楽しい小説です。
本当にありそうな日常という感じでしょうか。
それぞれ三人には、癖みたいなのがあって、個性が立っているキャラクターで、感情移入しやすいです。
最後には、結婚も控え、大団円という感じですね。
とにかく、読みやすくて、楽しい小説でした~。(*´ω`*)
タイトルに惹かれて、借りてきて大正解!
次回は、これまたタイトルに惹かれて借りてきた、「6枚のトンカツ」でも読もうかな。