読書新聞:読書ってスパイシー!

読書のブログに変更となりました。読んだ本の感想を載せています。

読書感想や、毎日の徒然を語っていきます。ツイッターもよろしくお願いします。

東野圭吾さんの「真夏の方程式」を読みました。

今日は図書館に本を返しに行く日ということで、昨夜急いで残りの本を読みました。

朝にまた本を借りてきたので、今夜も楽しみです。

さて、真夏の方程式ですが。

 真夏の方程式

 

感想から先に言うと、とっても面白かったです。

複雑に絡み合う家族関係。

海を汚すことに反対する人達に、湯川教授がどちらの味方もせずに、良い所は良い所。悪い所は悪い所と言う風な感じで、諭すシーンは格好良かったですね。

両親が忙しいからと言って、おばさんとおじさんの家に、主人公の少年が出かける所から、物語は始まりますが、電車内で、携帯電話を注意された少年を助けてくれる、湯川教授がまた格好良い!

確かに、電磁波を防ぐなら、アルミホイルと言う手があったなぁと。

席を離れようとしていた主人公に、「席を譲る必要はない」と一蹴。

そこで思い出すのが、優先席の話。

私は病人でもないですし、怪我人でもないので、優先席に座るのは避けていましたが、最近では親切心から席を譲ろうとすると、「必要ない」などと言われて、傷つく人もいます。

好意で言った言葉なのに、こういう態度に出られると、何か悲しくなりますよね。

でも、昔祖母から聞いた話では、電車内で席を譲られて「私って、そんなに歳に見えるのかねぇ。」と嘆いていたので、席を譲るのって、色々大変だなぁと思います。

祖母は、ありがとうと笑顔で譲られたそうですが、お年寄り扱いされるのを嫌う方もいますから、本当にこう言う時の対応は難しいですね。

草薙刑事も、今回は大活躍しますが、湯川教授には「今回は君たちの負けだ。」などと言われるシーンもあり、でも、湯川教授には、全てがわかっていたんですよね。

一人の人生を狂わせるかもしれないからと、最後は、草薙刑事にも真相を話しませんでしたが、ヒロインの女性には、真犯人を語ります。

子供を利用したと言えば簡単かもしれませんが、どの人も家族を、大切な人を守ろうとした結果で。

主人公の少年が、将来この時の事件を思い出して、どう思うのだろう?と。

湯川教授が、少年の自由研究を手伝ってくれる所は、すごくほほえましかったですね。

本当に湯川教授の優しさが溢れていたと思います。

映画にもなっているみたいなので、気になる方は、こちらもチェックしてみて下さい。

 真夏の方程式 DVDスタンダード・エディション

 

でも、湯川教授が、福山さんというのが、個人的にはどうも馴染めなくて。

もっと歳を取った、ちょっと禿げ上がった男性と言うイメージを、最初に持ってしまったので、そこが気になりますね。

もっとも、そういうイメージが出来上がったのは、何故なのか?

未だに、自分自身でもわかりませんが。(; ・`д・´)

すごく面白い話だったので、長さが気にならないくらいでした。

さて、今夜は時間が取れたら、どの本を読もうかな?(*´ω`*)

加納朋子さんの「七人の敵がいる」を読みました。

昨夜は、加納朋子さんの「七人の敵がいる」を読みました。

 七人の敵がいる

 

タイトル通り、主人公の陽子さんには、様々な敵がいます。

時には、夫だったり、義母だったり、先生だったり、PTAだったり。

そう、本作品は、PTAなどの役員にまつわるお話の短編集なんですね。

キャリアウーマンでバリバリ働く陽子さんが、PTAの役員を決める際に、「自分は働いているから無理」と言ったまではまだ良かったんですが、「専業主婦にしか無理じゃないですか?」と言ったことで、PTAを敵に回します。

自分の仕事のため、他の作業や、役員なんてとんでもない!と陽子さんは言いながら、息子のためには、それが間違っているのでは?と思います。

勝気な陽子さんは、状況を考えずに、自分の思ったことを言ってしまったりするので、傍目には世渡りがうまいとはとても言えません。

確かになぁと思う所も多々あり、子供が可愛いというのは伝わってきます。

でも、その子供というのが、実は訳ありで…

先生が敵になる話では、友人の娘さんが先生をきもいと言ってしまったことから、助けてくれないかと頼りにされますが、ロリコンの先生だったら、確かに母としては心配ですよね。

ここでは、陽子さんが編集者として、大活躍したり。

最後の会長さんとの件では、自分と似た所がある会長さんに、正しい保護者のあり方で議論します。

そして、「七人の敵がいる。されど、八人の…ほにゃららら」となるわけですね。

PTAとか児童会とか、とにかく、陽子さんが仕事の合間を縫って、息子のために役員になるわけですが、本当にそれが子供の為なの?と問題提起をします。

読み物としては、結構面白いんですが、こういう展開の作品は初めてだったので、新鮮な感じでした。

たまには、ミステリー以外も読んでみるものですね。

陽子さんのような人が沢山いれば、敵は多くなるかもしれませんが、それでもなぁなぁで終わることもないですし、一人くらいは正論を言ってくれる人がいても、良いのかなぁと。

さて、明日は図書館に本を返しに行く日なので、今日のうちに、全部の本を読んでしまわないと、何だかもったいない気が…。

でも、二週間で5冊は時間が取れないことがわかったので、今度は無難に3冊だけ借りてくることにします。

またまた最近忙しくなってきたので、というのは、一つが終わると、また新しい仕事なり作業なりが増えるという、ごく当たり前の図式に当てはまるからで。

食事の支度も面倒ですが、他にやる人いないですしね。

とりあえず、今日はラーメンにしようかな…。

奥田 亜希子さんの「ファミリー・レス」を読みました。

昨夜は、奥田 亜希子さんの「ファミリー・レス」を読みました。

 ファミリー・レス

 

「他人と言うには近すぎる。家族と言うには遠すぎる」みたいなフレーズに惹かれて、図書館で借りてきたんですが、面白かったですねー。

短編集みたいになっていて、それぞれの話が軽く繋がってはいるんですが、どれも独立した感じの話でした。

印象的だったのは、最後の短編集で、犬の視点から、物語が語られて。

どの短編も、家族の話なんですが、どれも上手くはいってなかった家族が、最後には、何となしに上手くいったり、ふんぎりがついたりなどなど。

家族のあり方が描かれた作品でしたね。

こんな家族もあるんだなぁみたいに、時には悲しく時には楽しく読みました。

今日は火曜日。

今度の日曜に、本を5冊返す予定なので、急ピッチで読もうと思います。

特に、リクエストした本があるので、それは是が非にでも読みたいですね。

そちらのリクエストした本は、他の図書館から借りている作品みたいなので、次回は読めるとは限らないんですよね。

実は、少し読んだんですが、体調がしばらく悪くて、読めなかったので。

今日は、炊き込みご飯の予定なので、後はサラダとお味噌汁にしようかな。

でも、昨日がフライパンのパエリアだったのに、今日が炊き込みご飯ってどうだろ?(笑)

まぁ、そんな日もありますよね。

さて、今日はまだ体調が思わしくないので、本を読んだら、すぐに寝ようっと!

東野圭吾さんの「夢幻花」を読みました。

今日は北海道は、雨模様のお陰か、ちょっと温かい天気となりました。

心配していた、11月の根雪も回避できそうなので、それも嬉しいですね。

生粋の道産子ですが、雪は嫌いです。

よく本州から来られた方が、こんなに雪があるのに、何で北海道の人は、スキーとか楽しまないんだろうね。などと仰いますが、普段から雪が降っている地方では、毎日の雪はねとかに追われて、必ずしも楽しいものではないんですよ。

毎日一時間以上、雪を運んで、流雪溝に流す作業をやってみたら、きっと雪が嫌いになるはずです。(笑)

なので、雪は降らないに越したことはないんです。

とはいえ、雪のお陰で、地元は水不足になったことありませんけども。

さて、脱線しましたが、今回は東野圭吾さんの「夢幻花」を読みました。

 夢幻花

 

何と言うか、読みやすい小説で、するすると読み終えましたね。

バイオテクノロジーとか、交配とか、聞いたことがある単語が沢山出て来ましたが、朝顔の歴史も知ることが出来て、大変面白い小説でした。

毎年行われていた朝顔市で知り合った彼女。

でも、その彼女は実は…ある秘密を持っていたんですね。

麻薬とか色々あるのは知ってましたが、まさか黄色のあの花に…

シャーマニズムでは、良くこういう植物を使いますが、やっぱり、薬は屋っては駄目ですね。

覚せい剤を使わなければ、こんな事件も起こらなかったのにと。

歴史の中で、守り人みたいなのが存在していて、この世からなくなるまで、責めを負うというのは、ある意味誇らしく、ある意味可哀想だと感じました。

ラストはすっきり終わって、面白かったなぁと、読み終えました。

今回は加賀刑事も、ガリレオさんも出なかったけれど、すごく面白かったですね。

また今日、雨の中ですが、図書館に行って、東野圭吾さんの小説を借りて来たので、そちらも楽しみですが、もっと楽しみなのが、リクエストが通って、島田荘司さんの小説を借りてこれたので、そちらも楽しみです。

また二週間、読書を楽しめそうです。

早く夜ご飯の支度の時間にならないかなぁ。w

 

蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読みました。

昨夜は、またまたご飯支度の合間を縫って、本を読みました。

大体17時頃から作り始めるんですが、30分もすれば終わってしまうので、夜ご飯を食べる前に、いつも半分くらい読んでしまって、続きは、寝る前に読み終えるみたいなスタンスが、私の中で確立している感じです。

さて、今回は、蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読みました。

 六枚のとんかつ

 

この六枚のとんかつの表題作には、私の好きな島田荘司さんのトリックが使われていて、何だか嬉しくなりましたね。

事件自体は、保険会社で働いている主人公が、保険金を不当に取られないようにと、奮闘する話なんですが、思わずくすっと笑ってしまう、ミステリーなのに、ミステリーっぽくないお話で、すごく楽しんで読めました。

本当に、お馬鹿な話ばかりで、ライトノベル感覚で読めるのも良いですね。

結構色々な推理小説のパロディみたいな感じなので、知ってる人には、その点でも楽しめるようになっていて。

一番のポイントは、推理小説家の探偵役の人が、推理を解いて行く段階で、流石!と思っていたら、それが結構な割合で外れるんですね。(笑)

でも、最終的には、色々な偶然が重なって、謎が解けてしまうという。

思わせぶりな演出ではないんですが、伏線の張り方がまた独特で、途中で何となくトリックがわかってしまうんですが、何とも言えない説得力があって、なるほどなぁと思い読んでいたら、全くの勘違いだったみたいな話が、序盤に多いです。

地図を使った、時間のトリックの話では、笑いましたね。

四国の地図に、確かにあの国の地図は似ているかも。w

この地図ネタは、エピローグにもあって、最後まで笑いを取りに来ている感じ。

短編集でしたが、とても楽しく読めました。

たまには、こういうミステリーも良いですねー。

表題作の六枚のとんかつでは、島田さんのファンの一人として、見逃させない話でしたが、何となく懐かしく感じたり。

思わず、くすっと笑ってしまうこと請け合いです。

今週中に読み終えないといけない小説が二冊あるので、今夜も楽しもうと思います。

やっぱり読書って良いなぁ。(*´ω`*)