読書新聞:読書ってスパイシー!

読書のブログに変更となりました。読んだ本の感想を載せています。

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奥田 亜希子さんの「ファミリー・レス」を読みました。

昨夜は、奥田 亜希子さんの「ファミリー・レス」を読みました。

 ファミリー・レス

 

「他人と言うには近すぎる。家族と言うには遠すぎる」みたいなフレーズに惹かれて、図書館で借りてきたんですが、面白かったですねー。

短編集みたいになっていて、それぞれの話が軽く繋がってはいるんですが、どれも独立した感じの話でした。

印象的だったのは、最後の短編集で、犬の視点から、物語が語られて。

どの短編も、家族の話なんですが、どれも上手くはいってなかった家族が、最後には、何となしに上手くいったり、ふんぎりがついたりなどなど。

家族のあり方が描かれた作品でしたね。

こんな家族もあるんだなぁみたいに、時には悲しく時には楽しく読みました。

今日は火曜日。

今度の日曜に、本を5冊返す予定なので、急ピッチで読もうと思います。

特に、リクエストした本があるので、それは是が非にでも読みたいですね。

そちらのリクエストした本は、他の図書館から借りている作品みたいなので、次回は読めるとは限らないんですよね。

実は、少し読んだんですが、体調がしばらく悪くて、読めなかったので。

今日は、炊き込みご飯の予定なので、後はサラダとお味噌汁にしようかな。

でも、昨日がフライパンのパエリアだったのに、今日が炊き込みご飯ってどうだろ?(笑)

まぁ、そんな日もありますよね。

さて、今日はまだ体調が思わしくないので、本を読んだら、すぐに寝ようっと!

東野圭吾さんの「夢幻花」を読みました。

今日は北海道は、雨模様のお陰か、ちょっと温かい天気となりました。

心配していた、11月の根雪も回避できそうなので、それも嬉しいですね。

生粋の道産子ですが、雪は嫌いです。

よく本州から来られた方が、こんなに雪があるのに、何で北海道の人は、スキーとか楽しまないんだろうね。などと仰いますが、普段から雪が降っている地方では、毎日の雪はねとかに追われて、必ずしも楽しいものではないんですよ。

毎日一時間以上、雪を運んで、流雪溝に流す作業をやってみたら、きっと雪が嫌いになるはずです。(笑)

なので、雪は降らないに越したことはないんです。

とはいえ、雪のお陰で、地元は水不足になったことありませんけども。

さて、脱線しましたが、今回は東野圭吾さんの「夢幻花」を読みました。

 夢幻花

 

何と言うか、読みやすい小説で、するすると読み終えましたね。

バイオテクノロジーとか、交配とか、聞いたことがある単語が沢山出て来ましたが、朝顔の歴史も知ることが出来て、大変面白い小説でした。

毎年行われていた朝顔市で知り合った彼女。

でも、その彼女は実は…ある秘密を持っていたんですね。

麻薬とか色々あるのは知ってましたが、まさか黄色のあの花に…

シャーマニズムでは、良くこういう植物を使いますが、やっぱり、薬は屋っては駄目ですね。

覚せい剤を使わなければ、こんな事件も起こらなかったのにと。

歴史の中で、守り人みたいなのが存在していて、この世からなくなるまで、責めを負うというのは、ある意味誇らしく、ある意味可哀想だと感じました。

ラストはすっきり終わって、面白かったなぁと、読み終えました。

今回は加賀刑事も、ガリレオさんも出なかったけれど、すごく面白かったですね。

また今日、雨の中ですが、図書館に行って、東野圭吾さんの小説を借りて来たので、そちらも楽しみですが、もっと楽しみなのが、リクエストが通って、島田荘司さんの小説を借りてこれたので、そちらも楽しみです。

また二週間、読書を楽しめそうです。

早く夜ご飯の支度の時間にならないかなぁ。w

 

蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読みました。

昨夜は、またまたご飯支度の合間を縫って、本を読みました。

大体17時頃から作り始めるんですが、30分もすれば終わってしまうので、夜ご飯を食べる前に、いつも半分くらい読んでしまって、続きは、寝る前に読み終えるみたいなスタンスが、私の中で確立している感じです。

さて、今回は、蘇部健一さんの「六枚のとんかつ」を読みました。

 六枚のとんかつ

 

この六枚のとんかつの表題作には、私の好きな島田荘司さんのトリックが使われていて、何だか嬉しくなりましたね。

事件自体は、保険会社で働いている主人公が、保険金を不当に取られないようにと、奮闘する話なんですが、思わずくすっと笑ってしまう、ミステリーなのに、ミステリーっぽくないお話で、すごく楽しんで読めました。

本当に、お馬鹿な話ばかりで、ライトノベル感覚で読めるのも良いですね。

結構色々な推理小説のパロディみたいな感じなので、知ってる人には、その点でも楽しめるようになっていて。

一番のポイントは、推理小説家の探偵役の人が、推理を解いて行く段階で、流石!と思っていたら、それが結構な割合で外れるんですね。(笑)

でも、最終的には、色々な偶然が重なって、謎が解けてしまうという。

思わせぶりな演出ではないんですが、伏線の張り方がまた独特で、途中で何となくトリックがわかってしまうんですが、何とも言えない説得力があって、なるほどなぁと思い読んでいたら、全くの勘違いだったみたいな話が、序盤に多いです。

地図を使った、時間のトリックの話では、笑いましたね。

四国の地図に、確かにあの国の地図は似ているかも。w

この地図ネタは、エピローグにもあって、最後まで笑いを取りに来ている感じ。

短編集でしたが、とても楽しく読めました。

たまには、こういうミステリーも良いですねー。

表題作の六枚のとんかつでは、島田さんのファンの一人として、見逃させない話でしたが、何となく懐かしく感じたり。

思わず、くすっと笑ってしまうこと請け合いです。

今週中に読み終えないといけない小説が二冊あるので、今夜も楽しもうと思います。

やっぱり読書って良いなぁ。(*´ω`*)

井上 荒野さんの「キャベツ炒めに捧ぐ」を読みました。

昨夜は、井上荒野さんの「キャベツ炒めに捧ぐ」を読み終えました。

タイトルに惹かれて借りてきたんですが、内容もすっごく面白かったです。

以下に感想を少しばかり。

キャベツ炒めに捧ぐ 

 

 まず、舞台は「ここ家」という総菜屋さんです。

江子さんと麻津子さん、郁子さんの三人で、惣菜屋さんを切り盛りしていくのですが、江子さん曰く、「江子=来る」「麻津子=待つ」「郁子=行く」の三人の名前が、偶然とはいえないほど、おかしいと語ります。

まぁ、本人もおっしゃってますが、来るには、無理がありますけども。(笑)

それぞれ三人には、結婚してから分かれた江子さん、家族に死に別れた郁子さん、結婚してしまった男性に思いを寄せる麻津子さん。

それに、新しく米を運ぶ、ちょっと若めの男性の「進=進む」さんも加わり、本当に偶然の一致で、賑やかな4人のストーリーが語られます。

とにかく、美味しそうな惣菜が出て来るので、料理好きな私としては、楽しく読むことが出来ました。

恋愛話もあるんですが、重々しい感じは一切なくて、とにかく、楽しい小説です。

本当にありそうな日常という感じでしょうか。

それぞれ三人には、癖みたいなのがあって、個性が立っているキャラクターで、感情移入しやすいです。

最後には、結婚も控え、大団円という感じですね。

とにかく、読みやすくて、楽しい小説でした~。(*´ω`*)

タイトルに惹かれて、借りてきて大正解!

次回は、これまたタイトルに惹かれて借りてきた、「6枚のトンカツ」でも読もうかな。

藤本ひとみさんの「ハプスブルクの宝剣」を読み終えました。

さて、今日は、二つの本の感想をということで。

二冊目は、藤本ひとみさんの「ハプスブルクの宝剣」を読み終えました。

結構な厚さで、上下巻に分かれてましたが、読みやすかったので、二晩で読破。

歴史小説は余り読まないのですが、今回のはタイトルに惹かれまして。w

 ハプスブルクの宝剣〈上〉

 

 ハプスブルクの宝剣〈下〉

 

ユダヤ人の家庭に生まれた、エリヤーフー。

彼は、父の勧めもあり、イタリアに留学して、帰ってくる所から、物語は始まります。

彼が作ったユダヤ教の聖書の翻訳版。

それは、後にユダヤ人を救うことになるのですが…。

彼は、恋人のアーデルハイトを巡り、ある貴族との決闘に勝ち、それが原因で拷問を受け、隻眼となります。

そこで、助けてくれたのが生涯の友になるフランツ。

ユダヤであることを捨て、改宗したエリヤーフーは、エドゥアルトと名乗り、オーストリア人となります。

ハプスブルクの宝剣との異名をもらったのは、戦果のお陰。

でも、ドイツのフリードリヒとの決別があったのも、戦争のせい。

ユダヤ人であることを隠していたエドゥアルトは、フランツの婚約者「テレーゼ」と出会います。

テレーゼは、エドゥアルトの魅力に惹かれ、抱いて欲しいと懇願しますが、フランツの家臣であるジャカンに、ユダヤ人であることをばらされてしまい、テレーゼは、強固に反発します。

テレーゼは、血筋を重んじる次期皇帝候補

フランツは、二人の関係に気づかず、そして、エドゥアルトを頼りにもし、心の平安になってくれます。

どんなに策略を凝らして、国に貢献しても、王であるテレーゼは、ユダヤ人であるという理由だけで、エドゥアルトを邪見にし、戦果を認めませんでした。

ユダヤ人であることを、他の家臣にばらそうと思っても、すると、自分の秘めた恋心を悟られる?そう思ったテレーゼは、エドゥアルトに辛くあたります。

フランツは、そんなテレーゼに何度も忠言をしますが、テレーゼは、頑として譲らず。

ユダヤでもオーストリアでもないエドゥアルトは、途中心が折れかけますが、それを救ってくれたのは、フランツとフリードリヒの存在。

フランツを皇帝にする。

それだけが、エドゥアルトの悲願でした。

それが叶い、戦争で死にかけたエドゥアルトを、ある国にいたユダヤ人が助けてくれます。

でも、驚いたのは、彼女が手にしていた本でした。

聖地を取り戻すため。

エドゥアルトは、再びオーストリアに戻り、フランツにあることを頼みます。

フランツの戴冠式で、エドゥアルトは、昔の恋人アーデルハイトと再会します。

でも、そこには、ある婦人も居て。

復讐の連鎖に呑まれるエドゥアルトは、自分から銃弾を受けます。

彼の運命は…。

 

ラストが、もやもやしましたが、面白い本でした。

歴史小説ということで、歴史の話題が豊富に出て来るので、それも楽しかったですね。

ユダヤ人でないとわかった途端に、態度を豹変させるテレーゼは、個人的に「なに、この人?」という感じでした。

とはいえ、テレーゼの立場なら、仕方のない一面もあったのかな?という気もしないではないです。

一章辺りが程良く段落分けされているせいか、すごく読みやすい本でした~。

たまには、歴史小説も良い物ですね。

今日借りてきた本も、面白い本だと良いなぁ。(*´ω`*)