東野圭吾さんの「夜明けの街で」を読みました。
一昨日の夜に、東野圭吾さんの「夜明けの街で」を読み終えました。
ストーリーは、不倫した男性のお話。
自分には、幸せな家族がいて、それを壊したくないと思いながらも、不倫の魔力と言うか魅力に惹きつけられ、クリスマスイブにも愛人といたいと願う主人公。
奥さんにばれないように、逢瀬を重ねて、時には、仕事仲間の助けも借りて、不倫を続ける主人公ですが、ヒロインは、ある事件に関わりがあったんですね。
●月●日に、全てを話すというヒロイン。
それは、ある事件の時効になる日でもあり。
15年間、事件を追い続ける刑事との出会い。
バーを切り盛りする、ヒロインとの叔母の出会い。
そして、事件の被害者の妹もまた、事件を追っていました。
審判の日。
ヒロインは、意外な事実を口にします。
それは、今までの考えを覆す、真実でした。
不倫というのは、本人達だけでなく、本人達の家族まで壊してしまう。
最後には、ヒロインとの不倫も終わりになりますが、クリスマスイブの人形は、無残に壊されていて…。
巻末には、不倫を止めつつ、そして、アリバイ作りの手助けをしてくれた、ある男性の話が載っています。
これを読むと、「ああ、なるほど。ここで不倫はダメだと言ったのは、こういう事実ががあったからなんだ。」と納得です。
途中途中に入る、伏線も面白かったですね。
これを読んで思ったのは、「不倫はダメ!絶対!」でした。
幸せに別れることが出来たのは、ヒロインのお陰でしょうね。
最初から、はたまた途中から、ヒロインは演技を止めてしまったのかも?
不倫を扱っているのに、ラストは爽やかでした。
DVDにもなってるみたいですが、私は映画よりも読書が好きなので、見ないことにします。(笑)
やっぱり、読書は良いですねー。
今日は、また本を借りて来たので、二週間かけて、じっくり読もうと思います。
東野圭吾さんの「禁断の魔術」を読みました。
しばらく忙しくしてましたが、今日は久しぶりに読書の時間がもてて、一気に読み終えました。
今回読んだのは、東野圭吾さんの「禁断の魔術」
また、ガリレオシリーズですね。
4つの短編からなる小説なんですが、どの話も面白かったです。
まず、最初の「透視す(みとおす)」ですが、草薙さんに連れられて行ったキャバレー?みたいな場所で、ガリレオさんが驚いた透視術のお話。
美人ではなかったヒロインが、お客に受けるために編み出したとされる、透視術ですが、見てはいけないものを見たと言う感じでしょうか?
ヒロインは、殺されてしまいますが、犯人は無事捕まり、透視の件も、見事湯川教授が解いてくれます。
まさか、赤外線だとは…。
まず、始めから引きこまれました。
次に「曲球る(まがる)」ですが、一線を退く羽目になった投手のお話。
妻が殺されて、迷いが見えた主人公。
湯川教授の実験のお陰で、ボールには勢いが戻りつつありましたが、妻の件で、悩んでいた主人公。
最終的には、約束は妻が自分を案じてくれていた策だと知り、主人公の男性は、心の平安を得ます。
現役に戻りたいと思いつつも、戻ることが困難だった主人公を、正に影で支えてくれていたのが妻だったわけですね。
ハートフルなお話でした。
三作目は「念破(おくる)」でしたが、テレパシーのお話。
ある姉妹の間には、テレパシーのような物が存在していたとされる本事件のきっかけ。
でも、実はそのテレパシーには、問題が…。
結局、湯川教授のお陰で、真犯人もわかり。
テレパシーは、本当は…
でも、最後にテレパシーが本当にあるかのような終わり方で、何とも草薙さんらしいお話だなと思いました。
で、最後は、「猛射(うつ)」でしたが、個人的に一番好きなのが、こちらのお話でした。
湯川教授が、高校生に頼まれて手伝ったある機械の製作。
部員が減るのを何とかしたいという男性の熱意に打たれ、湯川教授が色々と助言をしてくれます。
湯川教授は、その男性のことを覚えており、警察の捜査で、名前があがった時も、彼だけは絶対にそんなことをしないと、頑なに拒む程の信頼を得た人物でもあり。
高校生だった男性は、湯川教授と同じ帝都大学に入りますが、せっかく入った大学だったのに、休学を申し入れ、行方をくらませます。
昔作った機械で、かたき討ちをしようとしていた青年に、自分の責任だからと、自分が撃つと話す湯川教授。
最終的には、撃つことはなく、青年も軽い罪で終わることが出来て、ほっとしましたね。
湯川教授の優しさが溢れていた作品だと思います。
さて、今日は色々とまたやることだらけですが、今夜も忙しくなりそうです。
眠れる時は、すぐに眠れるんですが、眠れない時には、何度も布団から出て、「もう少しだけPCやってから寝ようかな?」などと考えては、眠らなきゃと、無理に寝ている気がします。
すっきり安眠という感じになれると良いんですが…。
でも、最近は寝汗をかかなくなったので、少しは良くなったのかなという気も。
とりあえず、今夜は、読書だけはしないで寝ようと思います。
読書をすると、気が昂ぶって、かなり寝られなくなるので。(笑)
でも、楽しい読書でした。
やっぱり、ミステリーは、大好きだなぁ。
東野圭吾さんの「聖女の救済」を読みました。
一昨日の夜、聖女の救済を読み終えました。
基本的に、草薙刑事シリーズと言っても良いと思います。
子供が産めないからと、さよなら宣言をされた女性達と、身勝手な?男性のお話です。
男性の過去を知ると、仕方ない部分もあるかもしれませんが、肉体関係を持っておきながら、子供が産めないからと、捨てて行く男性。
これを良しとできるかどうかは、難しい所です。
このお話では、草薙刑事に春が…。
普段の草薙刑事とは違うと、同僚の女性刑事が心配して、ガリレオさんに相談をします。
トリックは、単純に見えて、ガリレオさんでも「あり得ない」とつぶやきます。
そして、「完全犯罪だ。」とも。
でも、そのトリックは、ある所に盲点がありました。
それは、容疑者に少なからず心を寄せた草薙さんの、ある行為が焦点になります。
もっと言えば、如雨露を買ってきて、ベランダの花に水をあげていた、草薙さんの行為ですね。
これがなければ、本当に完全犯罪で終わる話だったと思います。
加害者は、殺人犯ではありますが、本当の加害者は誰だったんだろう?と、ラストを迎えても何だかもやもや感が残りましたね。
話自体は面白かったんですが、色々な女性がターゲットになっていて、その中には自殺した人も。
私は恋愛には疎いので、その間に感じる様々な感情などは、余り想像もつきませんが、きっと死ぬほど苦しかったんでしょうね。
久々のガリレオシリーズでしたが、長さは感じませんでした。
これで、全部の借りた本を読み終えたので、今日返しに行こうかと思っていたんですが、今日は静岡から弟が帰ってくるので、迎えに行かないといけないので、明日返しに行きます。
今度は、どんな本を借りて来ようかな?(*´ω`*)
藤原 伊織さんの「テロリストのパラソル」を読みました。
いよいよ、本の返却期間が迫ってきたので、昨夜は急いで、本を読みました。
今回の「テロリストのパラソル」は、江戸川乱歩賞を受賞したとあったので、タイトルにも惹かれて、借りてきた本になります。
まず、主人公はアルコール中毒の中年のおじさんです。
でも、彼にはある秘密がありました。
学生運動が盛んな頃、大学生達は、色々な場所で籠城をしたと言います。
私が以前読んだ、「光の雨」では、浅間山荘事件を扱っていて、その学生達の中では、一種の宗教めいた粛清みたいなのがあったみたいなんですよね。
本作品では、そういう話題には触れないのですが、男友達と女友達がいて、それぞれに関わりを持って来るわけですが…。
主人公の男性は、アル中ではありましたが、ちゃんと仕事を持っていて、あるバーを経営しています。
公園でいつもの日課を過ごしていた時に、たまたま出会った少女。
その後起こる、凄惨な爆破事件。
中には、内臓が飛び出ている人、足がもげた人などなど。
爆発の悲惨さは、ものすごいです。
そんな時、島村さん(主人公の男性)は、たまたまあった少女のことが気がかりで、現場にと戻ります。
でも、そこで、ある証拠を残してしまい。
過去に自分が犯した罪。
それは、時効になっていても、忘れられない事件。
バーにやくざが忠告にやって来てくれます。
浅井(やくざ)さんは、その後も島村さんを助けてくれて、お互いに信頼感を深めていきます。
そんな時、唐突に現れた女性。
それが、島村さんの過去をしる女性の一人娘。
浅井さんと島村さんは、お互いのスキルをフル活用し、次々と情報を集めていき、ついに真犯人がわかります。
でも、その犯人は、忘れるべきだったあの男性でした。
最後まで、読みやすい作品で、するすると読めました。
浅井さんが、何だか格好良かったですねー。
島村さんも格好良かったですが、ボクシングのプロになるって言うのは、純粋にすごいと感じました。
最後に、銃を持って行った主人公と、浅井さん。
その銃が、あんな使われ方をしたのは、残念です。
最後まで、浅井さんは、島村さんをかばいますが、それもまた、今までのやくざのイメージとはかけ離れていて、純粋に格好良かったですね。
江戸川乱歩賞はともかく、すごく面白い小説でした~。
今日は、最後の東野圭吾さんの「聖女の救済」を読む予定です。
土曜には返却しないといけないので、急がないと!
とりあえず、今日は、作業を終えてから、ご飯支度と読書の時間を作ります。
それにしても、素敵な読書は、本当に気分が晴れやかになりますねー。(*´ω`*)
東野圭吾さんの「嘘をもうひとつだけ」を読みました。
昨夜は、東野圭吾さんの「嘘をもうひとつだけ」を読み終えました。
短編集と言うことで、するすると読める、それなのに味わい深い作品だったと思います。
表題作以外でも、新参者でお馴染みの加賀刑事が、続々と色々な犯人の嘘を暴いていきます。
切なくなる話もあり、読んでいて、もっと加害者は、他の方法がなかったの?と思ったりもしましたね。
まず、表題作の「嘘をもうひとつだけ」では、元バレリーナだったヒロインが、同僚の死に直面し、そのアリバイを聞かれます。
ですが、ヒロインには立派なアリバイがあったんですね。
そのうち、被害者の家には、あるはずのない物が…。
「冷たい灼熱」では、妻と子を亡くした男性のお話。
妻が亡くなり、子供も姿を消し、最初は誘拐事件だと思われていた本事件。
仕事一筋の男性は、アルバムを愛おしそうに見ていて。
事件を追っていた加賀刑事。
子供の死体は、ある男性のロッカーの中に。
昔パチンコなどでも、車の中に子供を置き去りにして、子供が熱中症で死んでしまうという事件がありましたが、今回の事件はそれに近いかなと。
「第二の希望」では、ニシン蕎麦が、決定打となります。
娘をオリンピックに出したかった母親が、ヒロインなのかな?
ある男性の殺人事件で、母親が容疑者と見られていました。
でも、本当は犯人は他にいて。
でも、母親は、それを隠そうとして。
どんな事実があろうと、殺人は殺人ですけど、それでも、誰がこの母親を責められるのか?ですね。
本当に愛しているのだとしたら、こんなウソはつくべきではなかったのかも知れません。
「狂った計算」では、旦那さんと不倫相手を持った女性のお話。
旦那さんは、いわゆるモラハラの亭主で、女性に無理難題を押し付けたり、とにかく自分の手のうちで動くようにします。
結婚してから、相手の本性に気付くと言うのは、良くある話かもしれませんが、このお話では、私が女性だからかも知れませんが、仕打ちに対して、酷い話だと思いました。
だって、私の実母がこう言うタイプの人間ですから。
でも、最後に真相がわかるシーンでは、ぐっと来ました。
加賀刑事が、女性が行く場所がわかっていたと言い、もうひとつの死体と直面します。
その死体は、アイスノンで保管されており、女性には大事な死体だったわけですね。
何とも切なくなるお話でした。
最後は「友の助言」ですが、この作品だけ、殺人事件ではないんですよね。
加賀刑事の友達の男性が、車で事故を起こします。
それも居眠り運転で。
でも、病院にお見舞いに来た加賀刑事は、友達の行動に不審を覚えます。
「お前は、そんな人間じゃない。」そう言い切ります。
そして、友人が触れられたくない部分に触れてしまい、でも、友人はその事実をしっかりと踏まえて、犯人を名指しします。
睡眠薬を入れた相手は、実は…。
と言う感じですが、どの作品も面白かったですねー。
個人的には、「狂った計算」が一番面白かったです。
加賀刑事というと、偏屈な刑事というイメージもありますが、それ以上に、阿部寛さんのイメージが強すぎて。
ドラマとか見なきゃ良かったかも。(笑)
さて、今日は、どの本を読もうかな?
食事の支度の合間だと、時間がなかなか取れないんですよねー。
ということで、今日は天ぷらでもしようかな?
揚げている間、手持無沙汰なので。w