東野圭吾さんの「禁断の魔術」を読みました。
しばらく忙しくしてましたが、今日は久しぶりに読書の時間がもてて、一気に読み終えました。
今回読んだのは、東野圭吾さんの「禁断の魔術」
また、ガリレオシリーズですね。
4つの短編からなる小説なんですが、どの話も面白かったです。
まず、最初の「透視す(みとおす)」ですが、草薙さんに連れられて行ったキャバレー?みたいな場所で、ガリレオさんが驚いた透視術のお話。
美人ではなかったヒロインが、お客に受けるために編み出したとされる、透視術ですが、見てはいけないものを見たと言う感じでしょうか?
ヒロインは、殺されてしまいますが、犯人は無事捕まり、透視の件も、見事湯川教授が解いてくれます。
まさか、赤外線だとは…。
まず、始めから引きこまれました。
次に「曲球る(まがる)」ですが、一線を退く羽目になった投手のお話。
妻が殺されて、迷いが見えた主人公。
湯川教授の実験のお陰で、ボールには勢いが戻りつつありましたが、妻の件で、悩んでいた主人公。
最終的には、約束は妻が自分を案じてくれていた策だと知り、主人公の男性は、心の平安を得ます。
現役に戻りたいと思いつつも、戻ることが困難だった主人公を、正に影で支えてくれていたのが妻だったわけですね。
ハートフルなお話でした。
三作目は「念破(おくる)」でしたが、テレパシーのお話。
ある姉妹の間には、テレパシーのような物が存在していたとされる本事件のきっかけ。
でも、実はそのテレパシーには、問題が…。
結局、湯川教授のお陰で、真犯人もわかり。
テレパシーは、本当は…
でも、最後にテレパシーが本当にあるかのような終わり方で、何とも草薙さんらしいお話だなと思いました。
で、最後は、「猛射(うつ)」でしたが、個人的に一番好きなのが、こちらのお話でした。
湯川教授が、高校生に頼まれて手伝ったある機械の製作。
部員が減るのを何とかしたいという男性の熱意に打たれ、湯川教授が色々と助言をしてくれます。
湯川教授は、その男性のことを覚えており、警察の捜査で、名前があがった時も、彼だけは絶対にそんなことをしないと、頑なに拒む程の信頼を得た人物でもあり。
高校生だった男性は、湯川教授と同じ帝都大学に入りますが、せっかく入った大学だったのに、休学を申し入れ、行方をくらませます。
昔作った機械で、かたき討ちをしようとしていた青年に、自分の責任だからと、自分が撃つと話す湯川教授。
最終的には、撃つことはなく、青年も軽い罪で終わることが出来て、ほっとしましたね。
湯川教授の優しさが溢れていた作品だと思います。
さて、今日は色々とまたやることだらけですが、今夜も忙しくなりそうです。
眠れる時は、すぐに眠れるんですが、眠れない時には、何度も布団から出て、「もう少しだけPCやってから寝ようかな?」などと考えては、眠らなきゃと、無理に寝ている気がします。
すっきり安眠という感じになれると良いんですが…。
でも、最近は寝汗をかかなくなったので、少しは良くなったのかなという気も。
とりあえず、今夜は、読書だけはしないで寝ようと思います。
読書をすると、気が昂ぶって、かなり寝られなくなるので。(笑)
でも、楽しい読書でした。
やっぱり、ミステリーは、大好きだなぁ。